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打興
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うちきょう
ふりがな文庫
“
打興
(
うちきょう
)” の例文
芝居や吉原に
打興
(
うちきょう
)
じようとする者、向島へ渡るものは枯草の情趣を味うとか、草木を愛して見ようとか、遠乗りに行楽しようとか、いずれもただ
物見遊山
(
ものみゆさん
)
するもののみであった。
亡び行く江戸趣味
(新字新仮名)
/
淡島寒月
(著)
これを聞くとかの急ぎ
歩
(
あし
)
で遣って来た男の児はたちまち歩みを
遅
(
おそ
)
くしてしまって、声のした方を見ながら、ぶらりぶらりと歩くと、女の児の方では何かに
打興
(
うちきょう
)
じて笑い声を
洩
(
も
)
らしたが
雁坂越
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
世の常のものなれば
強
(
し
)
ひても包みかくすべき身の恥身の不始末、
乱行狼藉
(
らんぎょうろうぜき
)
勝手次第のたはけをば尾に
鰭
(
ひれ
)
添へて
大袈裟
(
おおげさ
)
にかき立つれば世の人これを読みて
打興
(
うちきょう
)
じ遂にはほめたたへて先生と
敬
(
うやま
)
ふ。
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
余は
日々
(
にちにち
)
時代の茶番に
打興
(
うちきょう
)
ずる事を
勉
(
つと
)
むると共に、また時としては心ひそかに整頓せる過去の生活を空想せざるを得ざりき。過去を夢見んには残されたる過去の文学美術の力によらざるべからず。
浮世絵の鑑賞
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
余は
日々
(
にちにち
)
時代の茶番に
打興
(
うちきょう
)
ずる事を
勉
(
つと
)
むると共に、また時としては心ひそかに
整頓
(
せいとん
)
せる過去の生活を空想せざるを得ざりき。過去を夢見んには残されたる過去の文学美術の力によらざるべからず。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
打
常用漢字
小3
部首:⼿
5画
興
常用漢字
小5
部首:⾅
16画
“打”で始まる語句
打
打擲
打棄
打捨
打殺
打倒
打明
打付
打笑
打毀