打殴ぶんなぐ)” の例文
旧字:打毆
清「それはくねえ、ちっせえ子供じゃアねえし、十七八にもなったものゝ横ぞっぽを打殴ぶんなぐったりしねえで、それより出すは造作もねえ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
はアまことに何うもお芽出度めでとうございます、なにわっちは側に立っていて見兼たもんですから、ぽかり一つきめると、驚いて逃げる所を又打殴ぶんなぐったんだか
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
手前てめえは猶覚えやアしねえが、おれ此処こゝへ仕事に来ているとめえへ転んだから、ほんの弥次馬に殴ったのが、丁度親父おやじを殺した奴を打殴ぶんなぐると云うなア是が本当に仏様の引合せで
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
わしったな、貴方あんたなんで打った、無暗むやみに打って済むか、お役人が人民ひと打殴ぶんなぐって済むか、貴方では分らねえから、もっと鼻の下に髯の沢山たんと生えた方にお目にかゝり、掛合いいたしやす
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)