“才(わずか)” の例文
十月朔(さく)に才(わずか)に二歳で家督相続をした成善と、他の五人の子との世話をして、一家(いっか)の生計を立てて行かなくてはならぬのは、四十三歳の五百であった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
而して某方(まさ)に炎々赫赫、寵を怙(たの)みて悔ゆるなく、召対(しょうたい)方(まさ)に闕下(けつか)に承け、萋斐(せいひ)輒(すなわ)ち君前に進む。委蛇(いい)才(わずか)に公より退けば、笙歌已に後苑に起る。声色狗馬(せいしょくくば)、昼夜荒淫、国計民生、念慮に存ずるなし。
続黄梁 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)