“手釦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てぼたん50.0%
てボタン50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで、卓子にひじをつくと、青く鮮麗あざやか燦然さんぜんとして、異彩を放つ手釦てぼたんの宝石を便たよりに、ともかくもこまを並べて見た。
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
立花はめず、おくせず、驚破すわといわば、手釦てぼたん、襟飾を隠して、あらゆるものを見ないでおこうと、胸を据えて、しずか女童めのわらわに従うと、空はらはらと星になったは、雲の切れたのではない。
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
目は手釦てボタンの上にとまつた。めの方がとれかかつて釦がぶらりと下つて居た。あわててそれをめ直しながら
公判 (新字旧仮名) / 平出修(著)