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てぼたん
ふりがな文庫
“てぼたん”の漢字の書き方と例文
語句
割合
手釦
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手釦
(逆引き)
そこで、卓子に
肱
(
ひじ
)
をつくと、青く
鮮麗
(
あざやか
)
に
燦然
(
さんぜん
)
として、異彩を放つ
手釦
(
てぼたん
)
の宝石を
便
(
たより
)
に、ともかくも
駒
(
こま
)
を並べて見た。
伊勢之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
立花は
怯
(
お
)
めず、
臆
(
おく
)
せず、
驚破
(
すわ
)
といわば、
手釦
(
てぼたん
)
、襟飾を隠して、あらゆるものを見ないでおこうと、胸を据えて、
静
(
しずか
)
に
女童
(
めのわらわ
)
に従うと、空はらはらと星になったは、雲の切れたのではない。
伊勢之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
手を当てると
冷
(
つめた
)
かった、光が隠れて、
掌
(
たなそこ
)
に包まれたのは
襟飾
(
えりかざり
)
の小さな宝石、時に別に手首を伝い、雪のカウスに、ちらちらと
樹
(
こ
)
の間から
射
(
さ
)
す月の影、露の
溢
(
こぼ
)
れたかと輝いたのは、
蓋
(
けだ
)
し
手釦
(
てぼたん
)
の玉である。
伊勢之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
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