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手甲
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てこう
ふりがな文庫
“
手甲
(
てこう
)” の例文
二人が、チンドン屋の
寅太郎
(
とらたろう
)
という、いつも
手甲
(
てこう
)
脚絆
(
きゃはん
)
に
大石良雄
(
おおいしよしお
)
を気取って歩く男を捉えたのは、それから間もなくの出来ごとだった。
蠅
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
兜はなくて乱髪が
藁
(
わら
)
で
括
(
くく
)
られ、
大刀疵
(
たちきず
)
がいくらもある
臘色
(
ろいろ
)
の
業物
(
わざもの
)
が腰へ
反
(
そ
)
り返ッている。
手甲
(
てこう
)
は見馴れぬ手甲だが、実は
濃菊
(
じょうぎく
)
が剥がれているのだ。
武蔵野
(新字新仮名)
/
山田美妙
(著)
よく似合っていて、まるで忠臣蔵の与市兵衛でも見るようであった。納豆屋は五十がらみのおばさんで、手拭をかぶり、
手甲
(
てこう
)
、
脚絆
(
きゃはん
)
に身を固めていた。
生い立ちの記
(新字新仮名)
/
小山清
(著)
「赤い
手甲
(
てこう
)
に赤い
脚絆
(
きゃはん
)
に、長い振り袖に
鬱金
(
うこん
)
の
襷姿
(
たすきすがた
)
のほうが縹緻よりも、もっともっと結構だと」
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
そこで
祠
(
ほこら
)
の扉を開けた。中には
袈裟
(
けさ
)
、
頭陀袋
(
ずだぶくろ
)
、
笠
(
かさ
)
、
手甲
(
てこう
)
、
脚絆
(
きゃはん
)
の一切が入っていた。道家は老人の
詞
(
ことば
)
に従ってそれを着て
旅僧
(
たびそう
)
の姿になり、
丑
(
うし
)
の
刻
(
こく
)
になって法華寺の別院へ往った。
赤い土の壺
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
▼ もっと見る
笠や
頭巾
(
ずきん
)
や顔網や背中当や
腰廻
(
こしまわし
)
や
手甲
(
てこう
)
や、幾つのものを身につけるのでしょうか。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
赤い
手甲
(
てこう
)
に赤い
脚絆
(
きゃはん
)
、
鬱金
(
うこん
)
の
襷
(
たすき
)
をかけている。
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“手甲”の解説
手甲(てっこう、てこう・手っ甲)とは、衣類、あるいは武具(防具)の一種。
(出典:Wikipedia)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
甲
常用漢字
中学
部首:⽥
5画
“手甲”で始まる語句
手甲脚絆
手甲摺
手甲脚半
手甲擦
手甲盛
手甲脚絆草鞋穿