“手甲脚絆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てっこうきゃはん90.0%
てこうきゃはん10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふつうの山伏ともちがって、白木綿の手甲脚絆てっこうきゃはんに、白木のつえをもち、不動明王の像をまつったおいを背に諸国をあるく者が江戸時代にはあった。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小体こていな暮しで共稼ぎ、使歩行つかいあるきやら草取やらに雇われて参るのが、かせぎかえりと見えまして、手甲脚絆てっこうきゃはんで、貴方、鎌を提げましたなり、ちょこちょこと寄りまして
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
最初に此家ここへ来た時の通りの手甲脚絆てこうきゃはんに身を固めて、角帯をキリリと締め直すと、押入の前にキチンと坐った。
骸骨の黒穂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)