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手攫
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てづか
ふりがな文庫
“
手攫
(
てづか
)” の例文
大好きな薩摩芋が眼の前へ飛んで来たのだから、早速箸を
抛
(
ほう
)
り出して、
手攫
(
てづか
)
みにしてむしゃむしゃ食ってしまった。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
わしやお
内儀
(
かみ
)
さん
嚊
(
かゝあ
)
おつ
殺
(
ころ
)
してからつちものは
乞食
(
こじき
)
げだつて
手攫
(
てづか
)
みで
物
(
もの
)
出
(
だ
)
したこたあねえんでがすかんね、そらおつうげもはあ
斷
(
ことわ
)
つて
置
(
お
)
くんでがすから
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
隆山は新聞紙を丸めて、七輪の中へそれを入れ、
手攫
(
てづか
)
みで炭をその上に乗せマッチを擦った。
泣虫小僧
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
英国の天子が
印度
(
インド
)
へ遊びに行って、印度の王族と食卓を共にした時に、その王族が天子の前とも心づかずに、つい自国の我流を出して
馬鈴薯
(
じゃがいも
)
を
手攫
(
てづか
)
みで皿へとって
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
その牛肉屋の牛が馬肉かも知れないといふ嫌疑がある。学生は皿に盛つた肉を
手攫
(
てづか
)
みにして、座敷の
壁
(
かべ
)
へ
抛
(
たゝ
)
き付ける。落ちれば牛肉で、
貼付
(
ひつつ
)
けば馬肉だといふ。丸で
呪
(
まじなひ
)
見た様な事をしてゐた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
攫
漢検1級
部首:⼿
23画
“手”で始まる語句
手
手拭
手前
手巾
手繰
手許
手向
手綱
手際
手燭