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手弄
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てなぐさ
ふりがな文庫
“
手弄
(
てなぐさ
)” の例文
或は悪魔の
手弄
(
てなぐさ
)
みか、実際この十姉妹の流行は、一時天下を風靡した
万年青
(
おもと
)
と同じく、不可解な魅力を以って、四国を発端にして中国近畿
十姉妹
(新字新仮名)
/
山本勝治
(著)
「大きな事を言やがる。お上の御用を承る者が、
手弄
(
てなぐさ
)
みなどしちゃならねえと、あれほどやかましく言っているじゃないか」
銭形平次捕物控:083 鉄砲汁
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
初めはほんの
手弄
(
てなぐさ
)
みだったのが、だんだん色々のものを
彫
(
ほ
)
っている
中
(
うち
)
に
巧
(
うま
)
くなって来て、自分でも面白味が出て来て、しまいには仏像なんかまで
試
(
こころみ
)
るようになったのだそうである。
由布院行
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
素焼きのお狐に泥絵具を塗って、一つが十二
文
(
もん
)
、あれは
懐中
(
ふところ
)
へ忍ばせておくと、願い事が
叶
(
かな
)
うとか言って、
手弄
(
てなぐさ
)
みをする手合がよく持っていますが——
銭形平次捕物控:008 鈴を慕う女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「手前は
手弄
(
てなぐさ
)
みばかりかと思ったら、いつの間に娘師や
強盗
(
たたき
)
の真似をするようになったんだ」
銭形平次捕物控:009 人肌地蔵
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
「手前は
手弄
(
てなぐさ
)
みばかりかと思つたら、何時の間に
娘師
(
むすめし
)
や
強盜
(
たゝき
)
の眞似をするやうになつたんだ」
銭形平次捕物控:009 人肌地藏
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「戸締りには何んの變りもなく、店では三人の若い者が
手弄
(
てなぐさ
)
みをして騷いで居りました」
銭形平次捕物控:215 妾の貞操
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
もとはあの野郎がやくざ仲間に入って
手弄
(
てなぐさ
)
みなどをしたから起ったことなのに、一言の
詫
(
わび
)
でも言うことか、近頃は身まで売った妹のところへ、ノメノメと無心に行くそうでございます。
銭形平次捕物控:121 土への愛着
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
もとはあの野郎がやくざ仲間に入つて
手弄
(
てなぐさ
)
みなどをしたから起つたことなのに、一言の
詫
(
わび
)
でも言ふことか、近頃は身まで賣つた妹のところへ、ノメノメと無心に行くさうでございます。
銭形平次捕物控:121 土への愛著
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「へエ——、取上げられたと申しませうか。——お金は五年前に、三十兩ほど拜借しました。重なる不仕合せと、伜の松太郎が
手弄
(
てなぐさ
)
みを覺えて、不義理の借金を
拵
(
こさ
)
へたためでございます」
銭形平次捕物控:121 土への愛著
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
あれは徳藏稻荷の門前で賣つて居ますね、素燒のお狐に
泥繪具
(
どろゑのぐ
)
を塗つて、一つが十二文。あれは
懷中
(
ふところ
)
へ忍ばせて置くと、願事が
叶
(
かな
)
ふとか言つて、
手弄
(
てなぐさ
)
みをする手合がよく持つて居ますが——
銭形平次捕物控:008 鈴を慕う女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「ヘエ——、取上げられたと申しましょうか。——お金は五年前に、三十両ほど拝借しました。重なる不仕合せと、倅の松太郎が
手弄
(
てなぐさ
)
みを覚えて、不義理の借金を
拵
(
こさ
)
えたためでございます」
銭形平次捕物控:121 土への愛着
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「恐れ入ります。實は少しばかり
手弄
(
てなぐさ
)
みで勝ち續けたんで、へエ」
銭形平次捕物控:259 軍学者の妾
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
弄
常用漢字
中学
部首:⼶
7画
“手”で始まる語句
手
手拭
手前
手巾
手繰
手許
手向
手綱
手際
手燭