“てなぐさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手弄78.6%
手慰14.3%
手娯7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「大きな事を言やがる。お上の御用を承る者が、手弄てなぐさみなどしちゃならねえと、あれほどやかましく言っているじゃないか」
「まあ、そんなことかも知れません。その連中には女でも手慰てなぐさみをする者がありますからね。地道じみちなことで無くしたのなら、師匠もそんなに叱る筈はありません。なにか悪いことをしたのでしょうね」
半七捕物帳:54 唐人飴 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
彼女は手娯てなぐさみの刺繍をやっていた。夫の姿を見てその顔を見守った。その眼が「何か御用?」とこう云った。
恩人 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)