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戯弄
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からか
ふりがな文庫
“
戯弄
(
からか
)” の例文
旧字:
戲弄
失われた恋に未練を残して人心地も無く日を送っている憐れな自分を
戯弄
(
からか
)
うために、悪魔が親友の姿をして、此処にこうして歩いているのだ
西班牙の恋
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
家にいる他の
妓
(
こ
)
たちはまたそれを面白がって、対手になって
戯弄
(
からか
)
うと、彼女は
生真面目
(
きまじめ
)
な顔をしてそれに受け
応
(
こた
)
えをしているという有様である。
狂乱
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
朝っぱらのお客はどこのカフェーでも歓迎されないものである上に、余計な事を云って
戯弄
(
からか
)
ったものだから、一層
憤
(
おこ
)
って手間を喰わしているのであろう。
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
そんな事を云つて、
戯弄
(
からか
)
ふのはよして下さい。僕はとうから姉さんに打ちあけて、是非お願ひしようと思つてたんです。——僕はほんとに澄子さんを思つてゐるんです。
受験生の手記
(旧字旧仮名)
/
久米正雄
(著)
実際連中は、お鶴がいつも私を抱いているので面白ずくによく
戯弄
(
からか
)
った。
山の手の子
(新字新仮名)
/
水上滝太郎
(著)
▼ もっと見る
その男は
戯弄
(
からか
)
はれたのだと知ると、
酸漿
(
ほほづき
)
のやうに顔をふくらませた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「京人形、京人形の顔を二年も見なかったので、今そこへ来た時にはほかの人間かと思った」
戯弄
(
からか
)
うようにそういうと、彼女はそれでも微笑もせず、反対に
黒髪
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
私を
戯弄
(
からか
)
うために仕組んだ、芝居に過ぎないのじゃないかしらん……と……そんな風に考えまわして来るうちに、今の今まで私の頭の中に一パイになっていた感激や、驚きや、好奇心なぞの山積が
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「三野村という人とは相変らず仲が好いのかい?」と
戯弄
(
からか
)
うようにいって気を引いてみた。
霜凍る宵
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
柳沢は私を
戯弄
(
からか
)
うのか、それとも口では何でもなくいっていても、その実自分で大いにお宮に気があるのか、あるいはまた影の薄い私が思うようにお宮の顔を見ることが出来ぬのを惨めに思って
うつり香
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
戯弄
(
からか
)
うようにいう。
狂乱
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
“戯弄”の意味
《名詞》
戯れ、弄ぶこと。からかうこと。
(出典:Wiktionary)
戯
常用漢字
中学
部首:⼽
15画
弄
常用漢字
中学
部首:⼶
7画
“戯”で始まる語句
戯
戯談
戯言
戯作
戯作者
戯曲
戯謔
戯場
戯奴
戯画