悲觀ひかん)” の例文
新字:悲観
それにも、うきねといふ言葉ことばきといふいやな、なさけない悲觀ひかんすべき意味いみ言葉ことばが、おんからかんじられる習慣しゆうかんになつてゐます。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
往々おう/\にして極めてあはれむべき悲觀ひかんおちいることあるなり、これくわふるに頑愚の迷信あり、誤謬の理論あり、惑溺の癡心あり、無憑の恐怖あり、盲目の驕慢あり、涯なき天と底なき地の間に
「罪と罰」の殺人罪 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
自分じぶんはそれはなんともおもつてゐないが、しかし、時々とき/″\悲觀ひかんすべき世間せけんだ、とおもふがする。自分じぶんつまが、いやだ/\となかのことをいふにつれて、いやおもはれるこのよといふのです。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)