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悲嘆
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ひたん
ふりがな文庫
“
悲嘆
(
ひたん
)” の例文
そなたはしきりに
先刻
(
さっき
)
から
現世
(
げんせ
)
の
事
(
こと
)
を
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
して、
悲嘆
(
ひたん
)
の
涙
(
なみだ
)
にくれているが、
何事
(
なにごと
)
がありても
再
(
ふたた
)
び
現世
(
げんせ
)
に
戻
(
もど
)
ることだけは
協
(
かな
)
わぬのじゃ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
ゴルドンの
穏和
(
おんわ
)
な顔、モコウの白い歯、次郎の
悲嘆
(
ひたん
)
にくるる顔、そしてなつかしい父母の顔、いろいろの顔が
走馬燈
(
そうまとう
)
のように
明滅
(
めいめつ
)
する。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
察する所
復讐者
(
ふくしゅうしゃ
)
の意図は春琴を苦しめるに
止
(
とど
)
まらず春琴以上に佐助を
悲嘆
(
ひたん
)
せしめようとしたのではないかそれはまた結果において最も春琴を
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
ショパンの
悲嘆
(
ひたん
)
と憤激は想像に余りある。
蒲柳
(
ほりゅう
)
の質に宿した
獅子
(
しし
)
の魂が「練習曲ハ短調=作品一〇の一二(革命)」となって作品の上に表れたのは、この祖国愛の
慟哭
(
どうこく
)
であったのである。
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
「もし、おん
曹子
(
ぞうし
)
——まえにもいったとおり、まだその僧が、勝頼公かいなか、はっきり分っておらぬのに、そうご
悲嘆
(
ひたん
)
なされてはこまる。どれ、わしもそろそろ
鞍馬
(
くらま
)
の奥へ立ちかえろう」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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源四郎はわが
妻
(
つま
)
ながら、お政の
悲嘆
(
ひたん
)
をどうすることもできなかった。
告げ人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
悲
常用漢字
小3
部首:⼼
12画
嘆
常用漢字
中学
部首:⼝
13画
“悲嘆”で始まる語句
悲嘆慷慨