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悒
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いぶせ
ふりがな文庫
“
悒
(
いぶせ
)” の例文
彼はその夫と
偕
(
とも
)
に在るを
謂
(
い
)
はんやう無き
累
(
わづらひ
)
と
為
(
す
)
なれど、又その
独
(
ひとり
)
を守りてこの家に
処
(
おか
)
るるをも
堪
(
た
)
へ難く
悒
(
いぶせ
)
きものに思へるなり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
然れども待ちつる情をあらはしまをさずては
悒
(
いぶせ
)
くてえ
忍
(
あら
)
じと思ひて、百取の机代物を持たしめて参出でたてまつりき。
枕物狂
(新字旧仮名)
/
川田順
(著)
次に大雀の命は、天皇の問はしたまふ大御心を知らして、白さく、「兄なる子は、既に人となりて、こは
悒
(
いぶせ
)
きこと無きを、弟なる子は、いまだ人とならねば、こを愛しとおもふ」
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
熱灰
(
ねつかい
)
の下より一体の
屍
(
かばね
)
の
半
(
なかば
)
焦爛
(
こげただ
)
れたるが
見出
(
みいだ
)
されぬ。目も当てられず、浅ましう
悒
(
いぶせ
)
き限を尽したれど、
主
(
あるじ
)
の妻と
輙
(
たやす
)
く弁ぜらるべき
面影
(
おもかげ
)
は
焚残
(
やけのこ
)
れり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
然れども待ちつる心を顯はしまをさずては、
悒
(
いぶせ
)
きに
忍
(
あ
)
へじ
二
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
▼ もっと見る
犬の
睡
(
ねむ
)
れるなど見るも
悒
(
いぶせ
)
きに、静緒は急ぎ返さんとせるなり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
悒
漢検1級
部首:⼼
10画
“悒”を含む語句
悒鬱
悒々
悒欝
悒悒
悒然
鬱悒
急性悒鬱症
愀悒
欝悒