怪異けい)” の例文
「みなこれ、怪異けいのなすわざ、ひとつ天下の道士をあつめて、ご祈祷を命ぜられてはいかがですか」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
時に立窘たちすくみつゝ、白鞘しらさやに思はず手を掛けて、以てのほかかな、怪異けいなるものどもの挙動ふるまいた夫人が、忘れたやうに、つかをしなやかに袖にいて、するりと帯に落して
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
とき立窘たちすくみつゝ、白鞘しらさやおもはずけて、もつてのほかかな、怪異けいなるものどもの擧動ふるまひ夫人ふじんが、わすれたやうに、つかをしなやかにそでいて、するりとおびおとして
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「この洛陽の行宮あんぐうも、もうずいぶん殿宇が古くなっていますから、自然怪異けいのことが多うございます。居は気をかえると申しますから、べつに新殿を一宇お建てになられては如何ですか」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)