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性来
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しょうらい
ふりがな文庫
“
性来
(
しょうらい
)” の例文
旧字:
性來
私は
性来
(
しょうらい
)
騒々
(
そうぞう
)
しい所が
嫌
(
きらい
)
ですから、わざと便利な市内を避けて、
人迹稀
(
じんせきまれ
)
な寒村の百姓家にしばらく
蝸牛
(
かぎゅう
)
の
庵
(
いおり
)
を結んでいたのです……
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
元々木や石で出来上ったと云う訳ではないから人の不幸に対して一滴の同情くらいは
優
(
ゆう
)
に表し得る男であるがいかんせん
性来
(
しょうらい
)
余り口の製造に念が
入
(
い
)
っておらんので応対に窮する。
趣味の遺伝
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
おれは、
性来
(
しょうらい
)
構わない性分だから、どんな事でも苦にしないで今日まで凌いで来たのだが、ここへ来てからまだ一ヶ月立つか、立たないうちに、急に世のなかを
物騒
(
ぶっそう
)
に思い出した。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼は
性来
(
しょうらい
)
元気な男であった。その上酒を呑むとますます陽気になる好い癖を持っていた。そうして相手が聞こうが聞くまいが、
頓着
(
とんじゃく
)
なしに好きな事を
喋舌
(
しゃべ
)
って、時々一人高笑いをした。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「まあお
這入
(
はい
)
りよ、お前から」と云った母は、兄の首や胸の所を
眺
(
なが
)
めて、「大変好い血色におなりだね。それに少し肉が付いたようじゃないか」と
賞
(
ほ
)
めていた。兄は
性来
(
しょうらい
)
の
痩
(
やせ
)
っぽちであった。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“性来”の意味
《名詞》
いわれ。由来
生まれながらの性質、能力。生来。
《形容動詞》
性 来(しょうらい・せいらい)
生まれつき。うまれたときから。
(出典:Wiktionary)
性
常用漢字
小5
部首:⼼
8画
来
常用漢字
小2
部首:⽊
7画
“性”で始まる語句
性
性質
性急
性根
性分
性懲
性悪
性癖
性情
性來