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思入
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おもいいれ
ふりがな文庫
“
思入
(
おもいいれ
)” の例文
そこで、
先刻
(
さっき
)
、君と飲倒れたまま遠島申附かった訳だ。——
空鉄砲
(
からでっぽう
)
の
機会
(
きっかけ
)
もなしに、五斗兵衛むっくと起きて、
思入
(
おもいいれ
)
があったがね。
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
といひて内侍の方へ
思入
(
おもいいれ
)
あり「
衒
(
かた
)
り取つたる荷物の内に、
恭
(
うやうや
)
しき高位の絵姿、弥助がつらに」といひかけ「あなたのお顔に生きうつし」と云替へ
いがみの権太:(明治二十九年一月、明治座)
(新字旧仮名)
/
三木竹二
(著)
トシュミーズをもぬがせ聴診器にて胸から背中を診察する中容易ならぬ病気だという
思入
(
おもいいれ
)
。
渡鳥いつかへる:軽演劇一幕四場
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
ト厭味文句を並べて始終肝癪の
思入
(
おもいいれ
)
。暫らく有ッて
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
と女中は
思入
(
おもいいれ
)
たっぷりの取次を、ちっとも先方気が着かずで、つい通りの返事をされたもどかしさに、声で
威
(
おど
)
して
甲走
(
かんばし
)
る。
縁結び
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
本行にて竜神の舞は見事にて、棹を捨てると
遠寄
(
とおよせ
)
になる。これにてちよつと
思入
(
おもいいれ
)
あり。娘の出にて面をとり、つかつかと舞台の端に出で、見附け柱を抱へて向ひを見込む所よし。
両座の「山門」評
(新字旧仮名)
/
三木竹二
(著)
男の方でも
相手
(
あいて
)
の熱烈な演じ方に気乗りがしたと見えて、幕になった後まで、なおも飽きずに舞台の上の仕草から
思入
(
おもいいれ
)
、
台詞
(
せりふ
)
の言い方を、いろいろ懇切に教えたり直してやったりした。
心づくし
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
(トじっと
思入
(
おもいいれ
)
。行きかける男を引止め、)兄さん。一寸待ってよ。
渡鳥いつかへる:軽演劇一幕四場
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「誰だい、」と
思入
(
おもいいれ
)
のある
身振
(
みぶり
)
で、源次郎は振返る。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
思
常用漢字
小2
部首:⼼
9画
入
常用漢字
小1
部首:⼊
2画
“思”で始まる語句
思
思召
思出
思案
思惑
思惟
思想
思慮
思切
思遣