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怖氣
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おぢけ
ふりがな文庫
“
怖氣
(
おぢけ
)” の例文
新字:
怖気
夢は私の耳の傍へ近づくか近づかない間に、骨の髓も
凍
(
こほ
)
る程の恐ろしい出來事に
脅
(
おびや
)
かされて
怖氣
(
おぢけ
)
づいて逃げ去つた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
「人間一人消えてなくなつたよ、——尤も、思ひ立つて何にか頼みに來ても、急に
怖氣
(
おぢけ
)
づいて歸るのは、若い女にはよくあることだよ。——どんな風をしてゐたんだ、その女は」
銭形平次捕物控:226 名画紛失
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その上、初枝は自分の病氣に
怖氣
(
おぢけ
)
づき、もうすつかり寢たきりになつてしまつた。
ふるさとびと
(旧字旧仮名)
/
堀辰雄
(著)
凌雲閣には餘り高いのに
怖氣
(
おぢけ
)
立つて、到頭上らず。吾妻橋に出ては、東京では川まで大きいと思つた。兩國の川開きの話をお吉に聞かされたが、
甚麽
(
どんな
)
事
(
こと
)
をするものやら遂に解らず
了
(
じま
)
ひ。
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
母の側へ行くのに
怖氣
(
おぢけ
)
をふるつてゐた竹丸は、お駒に引ツ張られ、定吉に押されて、病室の入口の襖の蔭まで來てゐたので、それを見た千代松は
否應
(
いやおう
)
なしに連れ込んで、京子の枕元に坐らした。
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
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娘はもう
怖氣
(
おぢけ
)
を振つてをりましたし、父親も、貧乏はして居ても、娘に
妾
(
めかけ
)
奉公まではさせたくないと、堅いことを申してをりました。それに、娘には
芦名光司
(
あしなくわうじ
)
樣といふ、親しい人もありました。
銭形平次捕物控:289 美しき人質
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
傳染病に
怖氣
(
おぢけ
)
のついた、
意地惡
(
いぢわる
)
の管理人が逃げてしまつて、ロートン
施療院
(
せれうゐん
)
の看護婦長だつた、彼女の後任者は、まだ新しい家のきまりに慣れてゐないので、比較的にもの惜しみを
爲
(
し
)
ないで
賄
(
まかな
)
つた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
お品は氣象者で、申分なく怜悧な女でしたが、それでも
血腥
(
ちなまぐさ
)
い事件には
怖氣
(
おぢけ
)
をふるひ、神田明神下に飛んで行つてはツイ、仲の好いお靜に助太刀を頼んで、事毎に錢形平次を引つ張り出すのでした。
銭形平次捕物控:247 女御用聞き
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
怖
常用漢字
中学
部首:⼼
8画
氣
部首:⽓
10画
“怖”で始まる語句
怖
怖々
怖気
怖毛
怖怖
怖味
怖畏
怖気立
怖気付
怖恐