“微吟”の読み方と例文
読み方割合
びぎん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「皇室の衰微もはなはだしい。王覇おうはの差別もなくなってしまった。どうともして本道へ返さなければならない」徳大寺卿は微吟びぎんをした。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
謙信の多感はなお微酔びすいをのこしているのか、夕餉ゆうげの後、ひとり唐琴を膝に乗せて、指に七絃を弾じ、微吟びぎんに万葉の古歌をうたっていた。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しょうはなて、そうすれば、うおし、波をひらいて去らん、というのを微吟びぎんして、思わず、えりにはらはらと涙が落ちる。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)