御柱みはしら)” の例文
もし夫唱婦和が人の本性ほんしょうに基いたものであるなら、諾冊二尊だくさつにそんあめ御柱みはしらの廻り直しもなさらないでしょうし
離婚について (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
御柱みはしらを低くのぞいて、映画か、芝居のまねきの旗の、手拭てぬぐいの汚れたように、渋茶と、あいと、あわれあわび小松魚こがつおほどの元気もなく、さおによれよれに見えるのも、もの寂しい。
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その島に天降あもりまして、あめ御柱みはしらを見立て八尋殿やひろどのを見立てたまひき。
仏法渡来までの日本には、仏教はなかったのでありますし、神は日本とともに、その発祥はっしょう建国けんこくから御柱みはしらとしてあるものでありますから、どこまでも、神祭は国教であり、仏祠ぶっしは民教であるというふうに
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たのまん御柱みはしら
晶子詩篇全集拾遺 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)