御婦人方ごふじんがた)” の例文
今以いまもつきもてもしないだらうから、御婦人方ごふじんがたには内證ないしようだが、じつ脚氣かつけで。……しか大分だいぶ手重ておもかつた。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
空腹すきばらへ、秋刀魚さんまやきいものごときは、第一だいいちにきくのである。折角せつかく結構けつこうなる體臭たいしうをお持合もちあはせの御婦人方ごふじんがたには、あひすまぬ。が……したがつて、はらひもしないで、かせまをした。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)