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御供
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ごくう
ふりがな文庫
“
御供
(
ごくう
)” の例文
考へたもので、差當り人身
御供
(
ごくう
)
に上がつたのは、近頃熱くなつて通つて居る、深川の踊り子、辰巳で一番と言はれた、美乃屋のお
小夜
(
さよ
)
といふ
妓
(
こ
)
ですよ
銭形平次捕物控:295 万両息子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
既に今昔物語には人身
御供
(
ごくう
)
の物語が載っていて、遥かに
後
(
のち
)
の宮本左門之助の武勇談などの祖と為っている。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
山王様のお
社
(
やしろ
)
で、むかし人身
御供
(
ごくう
)
があがったなどと申し伝えてございます。
森々
(
しんしん
)
と、もの寂しいお社で。
眉かくしの霊
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
富士山の
南麓
(
なんろく
)
地方には、これをまたウマノゴック、あるいはウマノオコワ(馬の
強飯
(
こわめし
)
)という名もある。ゴックは
御供
(
ごくう
)
で神に供える飯、即ちまた強飯のことだという。
野草雑記・野鳥雑記:01 野草雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
嗚呼
(
あゝ
)
神よ、若き人は女の生みたる子は、
御供
(
ごくう
)
の
牡牛
(
をうし
)
よりも
御心
(
みこゝろ
)
に
適
(
かな
)
ふべし
頌歌
(旧字旧仮名)
/
ポール・クローデル
(著)
▼ もっと見る
見る積りだつたんだ。——お前に言はれなくたつて、人身
御供
(
ごくう
)
のお町だけは助けてやりたい。行つて見ようか、八
銭形平次捕物控:040 兵庫の眼玉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
鶴屋の
睨
(
にらみ
)
が怖いから、誰も口をきいてくれる者もなく、いよ/\今夜といふ今夜、あのお春坊のポチヤポチヤしたのが人身
御供
(
ごくう
)
に上ることに決つたと聽いたら
銭形平次捕物控:266 処女神聖
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
そのわけは、主人筋の青江
備前守
(
びぜんのかみ
)
に、娘を人身
御供
(
ごくう
)
同様の
妾
(
めかけ
)
に取上げられ、二年経たないうちに、気に入らない事があると言って、なぶり殺しにされてしまったからだ。
銭形平次捕物控:174 髷切り
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
そのわけは、主人筋の青江
備前守
(
びぜんのかみ
)
に、娘を人身
御供
(
ごくう
)
同樣の
妾
(
めかけ
)
に取上げられ、三年經たないうちに、氣に入らない事があると言つて、なぶり殺しにされてしまつたからだ。
銭形平次捕物控:174 髷切り
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その
志
(
こゝろざし
)
は有難いが、お秋を人身
御供
(
ごくう
)
に上げて、私は出世をする氣はありません。
銭形平次捕物控:099 お篠姉妹
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
山名屋は
離屋
(
はなれ
)
の縁側でたしかに私に二百兩の金を渡しました。たつた二百兩ばかりの金で、妹を人身
御供
(
ごくう
)
に上げるかのと思ふと、私は涙が出て仕樣がなかつたけれど、それもこれも宗次郎さんの身を
銭形平次捕物控:099 お篠姉妹
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
供
常用漢字
小6
部首:⼈
8画
“御供”で始まる語句
御供物
御供養
御供水
御供所
御供揃
御供頭
御供衆
御供人
御供仕
御供寮