“南麓”の読み方と例文
読み方割合
なんろく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼等は数時間の後には八ヶ岳の南麓なんろくを通過し、彼の妻のいる療養所の赤い屋根を車窓から見ようとおもえば見ることも出来るのだ。……
菜穂子 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
にもかかわらず、この時すでに、南麓なんろくの広瀬方面を突破して来た秀吉の諸勢は、先を争って、山へ取ッついていた。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
富士山の南麓なんろく地方には、これをまたウマノゴック、あるいはウマノオコワ(馬の強飯こわめし)という名もある。ゴックは御供ごくうで神に供える飯、即ちまた強飯のことだという。