待焦まちこが)” の例文
鋭敏えいびん作用はたらきをすることがある………たとへば何か待焦まちこがれてゐて、つい齒痒はがゆくなツて、ヂリ/″\してならぬと謂ツた風にさわぎ出す。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
また、こちらに待焦まちこがれている客人は、ロケーションの余興を船頭に向って要求はしていない、船頭は早く船を出すようにしてくれればいいのだ。
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
パリス 今朝けさかほうれしさをば、ひさしう待焦まちこがれてをったに、此樣このやうさまようとは!
苗植ゑしわが手づからに待焦まちこがれたる果物くだもの