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往還
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ゆきかえり
ふりがな文庫
“
往還
(
ゆきかえり
)” の例文
戦地や大本営に
往還
(
ゆきかえり
)
の日本新聞記者や他の社の従軍記者なども時に病床を見舞って自由に談話を交換するようになった。
子規居士と余
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
貧しい町を通って、黒い
髭
(
ひげ
)
の生えた
飴屋
(
あめや
)
に逢った。飴屋は高い石垣の下で
唐人笛
(
とうじんぶえ
)
を吹いていた。その辺は停車場に近い裏町だ。私が学校の
往還
(
ゆきかえり
)
によく通るところだ。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「ああ、御苦労様——
松明
(
たいまつ
)
ですか。」「えい、松明でゃ。」「途中、山路で日が暮れますか。」「何、帰りの支度でゃ、
夜嵐
(
よあらし
)
で
提灯
(
ちょうちん
)
は持たねえもんだで。」中の河内までは、
往還
(
ゆきかえり
)
六里余と聞く。
栃の実
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
君、こういう
光景
(
ありさま
)
を私は学校の
往還
(
ゆきかえり
)
に毎日のように目撃する。どうかすると、大人が子供をめがけて、石を振上げて、「野郎——殺してくれるぞ」などと戯れるのを見ることもある。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
それは余の学校の保証人
栗生
(
くりふ
)
氏は古白君の姻戚で、古白君は帰郷の
往還
(
ゆきかえり
)
によくその家に立寄ったからであった。ある時は古白君と連立って帰郷し、帰路大阪へ立寄って
文楽
(
ぶんらく
)
を一緒に聞いた事もあった。
子規居士と余
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
▼ もっと見る
学校の
往還
(
ゆきかえり
)
に——すべての物が白雪に
掩
(
おお
)
われている中で——日の
映
(
あた
)
った石垣の間などに春待顔な雑草を見つけることは、私の楽みに成って来た。長い間の
冬籠
(
ふゆごも
)
りだ。せめて路傍の草に親しむ。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
“往還”の意味
《名詞》
行き帰り。往復。往来。
往来する道。街道。
(出典:Wiktionary)
“往還(
脇往還
)”の解説
脇往還(わきおうかん)は、江戸時代の五街道以外の主要な街道をいう。
(出典:Wikipedia)
往
常用漢字
小5
部首:⼻
8画
還
常用漢字
中学
部首:⾡
16画
“往”で始まる語句
往
往来
往々
往來
往時
往生
往昔
往復
往古
往反