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役向
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やくむき
ふりがな文庫
“
役向
(
やくむき
)” の例文
お
役向
(
やくむき
)
の方々がお調べになりますと、懐にぬれぬようにしっかと包んだ物がある、出して見ますと之がつまり其の女の遺書なのでございます。
殺された天一坊
(新字新仮名)
/
浜尾四郎
(著)
それと申すも拙者は何事も御家風を心得ません
不慣
(
ふなれ
)
の身の上にて、斯様な
役向
(
やくむき
)
を仰付けられ、身に余りて
辱
(
かたじ
)
けない事と存じながら、慾には限りのないもので
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
含
(
ふく
)
み居りしに斯る事出來せしかは其罪を幸ひに傳吉に
負
(
おは
)
せしなるべし我又高田の家中に知る人多し金子の
手當
(
てあて
)
して高田に到り
夫々
(
それ/″\
)
役向
(
やくむき
)
へ金を遣ひ傳吉が
科
(
とが
)
ならざるを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
市中の上下は、その
惨虐
(
さんぎゃく
)
なる殺人者の何者であるかを
揣摩
(
しま
)
して、盛んに
役向
(
やくむき
)
を罵りました。役向を罵るばかりでなく、おのおの進んで辻斬退治のために私設の警察を作ろうとしました。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
川田氏は元老院議官で西氏ともお
役向
(
やくむき
)
の知合です。ところが川田氏があまり次兄を愛されるので、あちらの親戚から故障が出て、譲与の契約の削減の事を仲介者の佐善氏から申されました。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
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役向
(
やくむき
)
の事は總て同役の稻垣に相談して、
城代
(
じやうだい
)
に伺つて處置するのであつた。
最後の一句
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
役
常用漢字
小3
部首:⼻
7画
向
常用漢字
小3
部首:⼝
6画
“役”で始まる語句
役
役人
役目
役者
役所
役場
役立
役宅
役柄
役得