“やくむき”の漢字の書き方と例文
語句割合
役向100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
市中の上下は、その惨虐さんぎゃくなる殺人者の何者であるかを揣摩しまして、盛んに役向やくむきを罵りました。役向を罵るばかりでなく、おのおの進んで辻斬退治のために私設の警察を作ろうとしました。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
川田氏は元老院議官で西氏ともお役向やくむきの知合です。ところが川田氏があまり次兄を愛されるので、あちらの親戚から故障が出て、譲与の契約の削減の事を仲介者の佐善氏から申されました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
役向やくむきの事は總て同役の稻垣に相談して、城代じやうだいに伺つて處置するのであつた。
最後の一句 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)