張角ちょうかく)” の例文
「広宗の方面から逃げくずれて来る官軍を、黄巾こうきん総帥そうすい張角ちょうかくの軍が、大賢良師たいけんりょうしと書いた旗を進め、勢いに乗って、追撃してくるのでござる」
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こゝを以て賽児の徒たちまちにして跡を潜むといえども、秦末しんまつ漢季かんきごときの世にでしめば、陳渉ちんしょう張角ちょうかくついに天下を動かすの事をすに至りたるやも知るからず。嗚呼ああ賽児も亦奇女子きじょしなるかな。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「狭い目で見ている奴は、俺たちが良民いじめばかりしていると思っているが、俺たちの総大将張角ちょうかく様を、神の如くあがめている地方だってかなりある——」
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
けれど、総大将の張角ちょうかくのことは、そうよばない。張角と、その二人の弟に向ってだけは、特に
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)