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平穏
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おだやか
ふりがな文庫
“
平穏
(
おだやか
)” の例文
旧字:
平穩
銀之助は直にもう
高鼾
(
たかいびき
)
。どんなに丑松は傍に枕を並べて居る友達の寝顔を
熟視
(
みまも
)
つて、その
平穏
(
おだやか
)
な、
安静
(
しづか
)
な
睡眠
(
ねむり
)
を羨んだらう。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
いずれこの納まりは
平穏
(
おだやか
)
に済むまいと見ていると、それから二人のあいだに尖った声が交換されて、しまいには二つの影がもつれ合って動き出した。
半七捕物帳:11 朝顔屋敷
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
たださえおもしろからぬこのごろよけいな魔がさして下らぬ
心労
(
こころづか
)
いを、馬鹿馬鹿しき清吉めが
挙動
(
ふるまい
)
のためにせねばならぬ苦々しさにますます心
平穏
(
おだやか
)
ならねど
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「貴方——もし御多忙しいようでしたらここから帰って用を達して下さい。
最早
(
もう
)
船に乗るだけの話で、海さえ
平穏
(
おだやか
)
なら伊東へ着くのは造作ない——私
独
(
ひと
)
りで行きます」
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
唯さへおもしろからぬ此頃余計な魔がさして下らぬ心
労
(
づか
)
ひを、馬鹿〻〻しき清吉めが
挙動
(
ふるまひ
)
のために為ねばならぬ苦〻しさに益〻心
平穏
(
おだやか
)
ならねど、
処弁
(
さば
)
く道の処弁かで済むべき訳も無ければ
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
平
常用漢字
小3
部首:⼲
5画
穏
常用漢字
中学
部首:⽲
16画
“平”で始まる語句
平
平常
平生
平素
平和
平坦
平伏
平地
平日
平家