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帆影
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ほかげ
ふりがな文庫
“
帆影
(
ほかげ
)” の例文
聞える物音とては、島のぐるり中から響いて来る遠くの砕け波の音と、叢林の中で鳴く無数の虫の声だけであった。
人影
(
ひとかげ
)
一つなく、海上には
帆影
(
ほかげ
)
一つない。
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
河畔
(
かはん
)
の木陰にテントを張ってはるかに浜辺をみわたせば、水波びょうびょうとして天に接し、眼界の及ぶかぎり一片の
帆影
(
ほかげ
)
も見えぬ、遠い波は
青螺
(
せいら
)
のごとくおだやかに
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
それで
沖
(
おき
)
を
見渡
(
みわた
)
しても、一つの
帆影
(
ほかげ
)
も、また
一条
(
ひとすじ
)
の
煙
(
けむり
)
の
跡
(
あと
)
も
見
(
み
)
ることがなかったのです。
黒い旗物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
(
沖
(
おき
)
を見る)あゝ、あの船を見るとわしは変にさびしくなる。初めてあの
帆影
(
ほかげ
)
を見た時暗い
陰
(
かげ
)
がわしの心をおおうてきた。あの船には何かわしを不幸にするものが乗っているような気がする。
俊寛
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
早晩
(
そうばん
)
、きっとぼくらは
帆影
(
ほかげ
)
を沖に発見することができると信ずる
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
帆
常用漢字
中学
部首:⼱
6画
影
常用漢字
中学
部首:⼺
15画
“帆”で始まる語句
帆
帆船
帆柱
帆布
帆村荘六
帆前船
帆綱
帆桁
帆檣
帆木綿