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布
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プラトーク
ふりがな文庫
“
布
(
プラトーク
)” の例文
クズニェツォーヷは今日も繭紬の
布
(
プラトーク
)
だ。たっぷりした胸つきで、みんなの横に立っている。日本女に向って鼓舞するように頭をふった。
スモーリヌイに翻る赤旗
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
菩提樹
(
リーパ
)
の茂った樹かげに立てたペンキ画の背景の前の椅子で、赤い
布
(
プラトーク
)
をかぶった女が格子縞のスカートの皺をひっぱっている。
子供・子供・子供のモスクワ
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
入って行くと、白い上っぱりを着て、頭も白い
布
(
プラトーク
)
でつつんだ姆母さんが出て来る。お客にも白い上っぱりを着せ、それから始めて内部を案内してくれる。
砂遊場からの同志:――ソヴェト同盟の共学について――
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
更紗の
布
(
プラトーク
)
を三角に頭へかぶり、ひろい
裾
(
ユーブカ
)
の下から先の四角い編上げ靴を出して、婆さんは、若い女車掌に訊いた。
スモーリヌイに翻る赤旗
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
桃色の
布
(
プラトーク
)
をかぶった大柄なアグーシャが村の共同井戸のところで後家のマルーシャにいった。マルーシャは三十五で、去年亭主に死なれ、三人の小さい子持ちである。
ピムキン、でかした!
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
▼ もっと見る
赤い
布
(
プラトーク
)
で頭を包んだ婦人郵便配達が、ベンチの上へパンパンに書附類の入った黒鞄をひろげいそがしそうに何か探している。太い脚を黒い編あげ靴がキュッとしめている。
スモーリヌイに翻る赤旗
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
臍
(
へそ
)
まで出して嬉しそうにその上で足をバタバタやってるちびどもの間を、白い
上被
(
うわっぱり
)
きて白い
布
(
プラトーク
)
かぶったニーナとマルーシャが、ただ見るよりずっと悧巧そうな顔つきで、笑ったり
ピムキン、でかした!
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
布
(
プラトーク
)
をかぶった女は動かず、周囲の人群を見下して恐ろしい顔をした。そして低い早口の悪態を投げつけた。同じ聖旗につかまっていたもう一人の女が静にそこから下りそうにした。
モスクワ印象記
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
三四人、赤い
布
(
プラトーク
)
をかぶった女も下りたが、忽ち散ってしまって、日本女は自分の前に雨びしょびしょの暗い交叉点、妙な空地、その端っこに線路工夫の小舎らしい一つの黄色い貨車を見た。
三月八日は女の日だ
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
聖画の古さ、婆さんが頭にかぶったきたない
布
(
プラトーク
)
、婆さんの前を突切って通行する皮外套の
婦人共産党員
(
コムムニストカ
)
の黒靴下の急速な運動など——互に対照する
人生
(
ジーズニ
)
の断面が一目のうちにとび込んで来る。
モスクワ印象記
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
白い
布
(
プラトーク
)
で頭を包んだ女に、自分は対外文化連絡協会からの手紙を渡した。
モスクワ日記から:新しい社会の母
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
基督
(
キリスト
)
救世主寺院の大理石のいしだたみの上では群集のうちに小ぜり合いがあった。
布
(
プラトーク
)
をかぶった若い女が、遠くの祭壇の儀式の様を眺めようとして聖旗につかまり、その台にのっかって伸び上った。
モスクワ印象記
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
赤い
布
(
プラトーク
)
をかぶった通行人を浮きあがらしている。
子供・子供・子供のモスクワ
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
“布”の意味
《名詞》
(ぬの)綿や絹といった繊維から織り上げたもの。衣服などの材料となる。
(出典:Wiktionary)
“布”の解説
布(ぬの)とは
織物の総称。織ったもののこと。古くは、(絹(絹織物)と対比して)麻・葛 (くず) などで織ったものを「布」と言っていたが、のちに木綿も含めた。
(広く)繊維類を薄く加工したもの。(織物に限らず、メリヤス生地やレース(編み物の類)、フェルト、不織布まで含めた概念)
(出典:Wikipedia)
布
常用漢字
小5
部首:⼱
5画
“布”を含む語句
毛布
麻布
被布
白布
赤毛布
絹布
画布
頭布
敷布
帆布
布地
財布
布片
小布
撒布
卓布
垂布
昆布
布衣
上布
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