川瀬かはせ)” の例文
いたのとあばれたので幾干いくらむねがすくとともに、次第しだいつかれてたので、いつか其處そこてしまひ、自分じぶん蒼々さう/\たる大空おほぞら見上みあげてると、川瀬かはせおと淙々そう/\としてきこえる。
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
楽浪ささなみ志我津しがつらが罷道まかりぢ川瀬かはせみちを見ればさぶしも 〔巻二・二一八〕 柿本人麿
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
ゆく水に赤き日のさし水ぐるま春の川瀬かはせにやまずめぐるも
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
白き犬水に飛び入るうつくしさ鳥鳴く鳥鳴く春の川瀬かはせ
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)