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山影
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さんえい
ふりがな文庫
“
山影
(
さんえい
)” の例文
天気のよい時
白帆
(
しらほ
)
や
浮雲
(
うきぐも
)
と共に望み得られる
安房上総
(
あはかづさ
)
の
山影
(
さんえい
)
とても、
最早
(
もは
)
や
今日
(
こんにち
)
の都会人には
彼
(
か
)
の
花川戸助六
(
はなかはどすけろく
)
が
台詞
(
せりふ
)
にも読込まれてゐるやうな爽快な心持を起させはしない。
水 附渡船
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
登りつむればここは高台の見晴らし広く大空澄み渡る日は
遠方
(
おちかた
)
の
山影
(
さんえい
)
鮮
(
あざ
)
やかに、
国境
(
くにざかい
)
を限る山脈林の上を走りて見えつ隠れつす、冬の朝、霜寒きころ、
銀
(
しろかね
)
の鎖の末は
幽
(
かすか
)
なる空に消えゆく雪の峰など
わかれ
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
鹿ながら
山影
(
さんえい
)
門に
入
(
いる
)
日
(
ひ
)
かな
俳人蕪村
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
天気のよい時
白帆
(
しらほ
)
や
浮雲
(
うきぐも
)
と共に望み得られる
安房
(
あわ
)
上総
(
かずさ
)
の
山影
(
さんえい
)
とても、
最早
(
もは
)
や今日の都会人には
彼
(
か
)
の
花川戸助六
(
はなかわどすけろく
)
が
台詞
(
せりふ
)
にも読込まれているような爽快な心持を起させはしない。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
鹿ながら
山影
(
さんえい
)
門
(
もん
)
に
入
(
いる
)
日
(
ひ
)
かな
俳人蕪村
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
▼ もっと見る
しかしつらつら思えば
伊太利亜
(
イタリヤ
)
ミラノの都はアルプの
山影
(
さんえい
)
あって更に美しく、ナポリの都はヴェズウブ火山の
烟
(
けむり
)
あるがために
一際
(
ひときわ
)
旅するものの心に記憶されるのではないか。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
“山影”の意味
《名詞1》
水面や物に写る山の形。
山の姿。
(出典:Wiktionary)
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
影
常用漢字
中学
部首:⼺
15画
“山影”で始まる語句
山影水光