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尼前
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あまぜ
ふりがな文庫
“
尼前
(
あまぜ
)” の例文
「おおすぐがよい。
尼前
(
あまぜ
)
、覚一、また会おう。再会はまだ先の日遠いかもしれぬが、きっと会おう。その日まで、つつがなく暮しておれよ」
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「のう、
尼前
(
あまぜ
)
、一体、何処へ連れてゆくのじゃ」
現代語訳 平家物語:11 第十一巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
「なんの、
尼前
(
あまぜ
)
を忘れようか。もう十年も会わなんだであろ。そうだ、国元の世良田で会ったきりだったな。……それにしては変っていない」
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして、自分にかなわぬ今の希望を、子の代につないでも、やがて
尼前
(
あまぜ
)
とお息子のような道を、私たちも、気を長う、後から歩くことにしましょうわえ
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
昨夜、淀の辺にて、配下の者が、人もあろうに、足利殿の御縁者という
尼前
(
あまぜ
)
と
盲
(
めしい
)
のお息子を、ほかの怪しき
雑囚
(
ざっしゅう
)
と共に、つい六波羅牢へ曳き入れまいた。
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
それとも、盲法師と
尼前
(
あまぜ
)
を無事に都へとどけて、御苦労ともいわれず、再び主家へ戻って、一生武家郎党の
端
(
はし
)
で終るか。どっちを
択
(
と
)
るかだ、ここの思案は
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「いや
尼前
(
あまぜ
)
、六波羅にいた頃とは、大変りだ。
其許
(
そこ
)
たちの目から見たら、今の尊氏のすがたなど
羅刹
(
らせつ
)
のように見えようがな。……生きるか死ぬかだ。はははは」
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
礼儀だけでなく、こんなきれいな
尼前
(
あまぜ
)
が世にあろうかと、卯木は、眼醒めるような心地がした。
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
はい、むかしの世良田殿も、いまはいかめしゅう、総大将の陣座にわせられ、
尼前
(
あまぜ
)
よ、心配すな、そばにおれ、いくさはすぐにすむ。
必定
(
ひつじょう
)
、尊氏は自滅か斬り死のほかあるまい。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「供は、二人か。お若い
尼前
(
あまぜ
)
に、
盲
(
めしい
)
の子連れ。……のう登子、ちと心もとないなあ」
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「新田殿へはお悪いが、公用火急のお召ゆえ、ぜひもない。昔なじみの
尼前
(
あまぜ
)
がごあいさつに出て、ようお詫び申しておけ。かならず早くに帰って来る。——と、かように私へ仰ッしゃって」
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
尼前
(
あまぜ
)
。このたびは、えらいご奮発だのう。……
故郷
(
ふるさと
)
をすてて都住みとは」
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
輿
(
こし
)
もおびただしく用意され、女院や
尼前
(
あまぜ
)
の足弱は、兵に
舁
(
か
)
かれた。
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「おそらく、わらわが世良田へまいっても、やぶれは同じだったであろ。……この上はもう、さいごの心をきめました。そなたは元々、
尼前
(
あまぜ
)
のおん身。草庵に帰って、ひたすら籠っておられるがよい」
私本太平記:01 あしかが帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
尼前
(
あまぜ
)
……。そこにいて、よう見とどけておくりゃれ」
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「おっ、昨夜の
尼前
(
あまぜ
)
か」
私本太平記:07 千早帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「相違ないのか、
尼前
(
あまぜ
)
」
私本太平記:07 千早帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
尼前
(
あまぜ
)
」
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
尼
常用漢字
中学
部首:⼫
5画
前
常用漢字
小2
部首:⼑
9画
“尼”で始まる語句
尼
尼寺
尼僧
尼御前
尼子
尼崎
尼様
尼公
尼提
尼君