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尻端折
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しりっぱしょり
ふりがな文庫
“
尻端折
(
しりっぱしょり
)” の例文
それからまもなく、正四郎は蓑を着、
筍笠
(
たけのこがさ
)
をかぶり、
尻端折
(
しりっぱしょり
)
のから
脛
(
ずね
)
に
草鞋
(
わらじ
)
ばきで、家から一丁ほどはなれた、道の
辻
(
つじ
)
に立っていた。三月下旬だから寒くはない。
その木戸を通って
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
からっけつの
尻端折
(
しりっぱしょり
)
、
笠
(
かさ
)
一蓋
(
いちがい
)
の
着
(
き
)
たッ
切
(
きり
)
雀
(
すずめ
)
と云うも恥かしい
阿房鳥
(
あほうどり
)
の
黒扮装
(
くろいでたち
)
で、二見ヶ浦に
塒
(
ねぐら
)
を捜して
浮舟
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
……飛びたいにも、駈けたいにも、俥賃なぞあるんじゃない、天保銭の翼も持たぬ。
破傘
(
やれがさ
)
の
尻端折
(
しりっぱしょり
)
、下駄をつまんだ
素跣足
(
すはだし
)
が、
茗荷谷
(
みょうがだに
)
を
真黒
(
まっくろ
)
に、
切支丹坂
(
きりしたんざか
)
下から第六天をまっしぐら。
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
足駄穿
(
あしだばき
)
の
尻端折
(
しりっぱしょり
)
で、
出会頭
(
であいがしら
)
に、これはと、
頬被
(
ほおかぶり
)
を取った顔を見ると、したり、可心が金沢で
見知越
(
みしりごし
)
の、いま尋ねようとして、見合わせた酒造家の、これは兄ごで、見舞に行った
帰途
(
かえり
)
だというのです。
河伯令嬢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
尻
常用漢字
中学
部首:⼫
5画
端
常用漢字
中学
部首:⽴
14画
折
常用漢字
小4
部首:⼿
7画
“尻端”で始まる語句
尻端