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尺寸
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せきすん
ふりがな文庫
“
尺寸
(
せきすん
)” の例文
二十五年第四高等中学校教授ニ任ゼラレ、以テ今ニ至ル。余ヤ
菲才
(
ひさい
)
浅学ニシテ府県ニ文部省ニ奉職シ育英ノ任ニ
叨
(
むさぼ
)
リ、
尺寸
(
せきすん
)
ノ功ナク、常ニソノ職ヲ
曠
(
むな
)
シクセシコトヲ
羞
(
はず
)
ル
耳
(
のみ
)
。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
来る人も往く人もただ
揉
(
も
)
まれて通る。足を地に落す暇はない。楽に踏む余地を
尺寸
(
せきすん
)
に見出して、安々と
踵
(
かかと
)
を着ける心持がやっと有ったなと思ううち、もう
後
(
うし
)
ろから前へ押し出される。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
水行くほかに
尺寸
(
せきすん
)
の余地だに
見出
(
みいだ
)
しがたき岸辺を、石に飛び、岩に
這
(
は
)
うて、
穿
(
は
)
く
草鞋
(
わらんじ
)
の
滅
(
め
)
り込むまで腰を前に折る。だらりと下げた両の手は
塞
(
せ
)
かれて
注
(
そそ
)
ぐ渦の中に指先を
浸
(
ひた
)
すばかりである。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
さてこの
大空大地
(
たいくうだいち
)
を製造するために彼等人類はどのくらいの労力を
費
(
つい
)
やしているかと云うと
尺寸
(
せきすん
)
の手伝もしておらぬではないか。自分が製造しておらぬものを自分の所有と
極
(
き
)
める法はなかろう。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“尺寸”の意味
《名詞》
尺寸(せきすん、しゃくすん)
ほんのわずかなもの。
(出典:Wiktionary)
尺
常用漢字
小6
部首:⼫
4画
寸
常用漢字
小6
部首:⼨
3画
“尺”で始まる語句
尺
尺度
尺八
尺牘
尺蠖
尺取
尺振八
尺地
尺角
尺帶