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小車
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おぐるま
ふりがな文庫
“
小車
(
おぐるま
)” の例文
左様、たしかにおりましたよ
盲
(
めくら
)
の老婆が。よく縁先の日なたで糸を
紡
(
つむ
)
ぐ
小車
(
おぐるま
)
を廻していましたが、それが李逵のおふくろでしょう。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
因果は
巡
(
めぐ
)
る
小車
(
おぐるま
)
の……といったような金言があるの。だが金言というやつは、それ自体では値打ちがなく、逆理において値打ちがあるらしい。
剣侠受難
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
現代——ある意味において——めぐる因果の
小車
(
おぐるま
)
などという事は、天井裏の
車麩
(
くるまぶ
)
を鼠が伝うぐらいなものであろう。
古狢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
因果
(
いんが
)
はめぐる
小車
(
おぐるま
)
のそれで、自ら仕掛けた長期性時限爆弾の炸裂のために、ついに一命を
喪
(
うしな
)
ったのではないかと思うのであるが、果してそうであろうか、どうじゃろうか。
時限爆弾奇譚:――金博士シリーズ・8――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
寺の角から新堀伝いの左へ下ると、退屈男とはめぐる因果の
小車
(
おぐるま
)
のごとくに、切っても切れぬ縁の深い新吉原の
色街
(
いろまち
)
でした。——もうここまで来れば匂いが強い。右も左も江戸の匂いが強いのです。
旗本退屈男:09 第九話 江戸に帰った退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
▼ もっと見る
里人の往来、
小車
(
おぐるま
)
のつづくの、田草を採る村の娘、
稗
(
ひえ
)
を
蒔
(
ま
)
く男、
釣
(
つり
)
をする老翁、犬を打つ
童
(
わらべ
)
、左に流れる刀根川の水、前に
聳
(
そび
)
える
筑波山
(
つくばやま
)
、北に盆石のごとく見える妙義山、隣に重なッて見える
榛名
(
はるな
)
初恋
(新字新仮名)
/
矢崎嵯峨の舎
(著)
輪廻
(
りんね
)
はめぐる
小車
(
おぐるま
)
の
桜さく島:春のかはたれ
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
車
常用漢字
小1
部首:⾞
7画
“小車”で始まる語句
小車梅
小車輪