“おぐるま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小車77.8%
小車輪11.1%
尾車11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
因果はめぐ小車おぐるまの……といったような金言があるの。だが金言というやつは、それ自体では値打ちがなく、逆理において値打ちがあるらしい。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
キリキリと小車輪おぐるまの軋る、錐を揉むような幽かな音が、木立ちの間から聞こえて来、紫陽花色あじさいいろの暁の微光の中へ、片手に五歳いつつばかりの女のの手をひき、片手に不具車かたわぐるま手綱たづなをひいた
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
吉里は上の間の小万をじッと見て、やがて室を出て行ッたかと思うと、隣の尾車おぐるまという花魁の座敷の前で、大きな声で大口を利くのが、いかにも大酔しているらしく聞えた。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)