“小菜”の読み方と例文
読み方割合
こな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、焼麩やきぶ小菜こなの汁でぜんが済むと、行燈あんどう片寄かたよせて、小女こおんなが、堅い、つめたい寝床を取つてしまつたので、これからの長夜ながよを、いとゞわびしい。
貴婦人 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
上月の夜に小菜こなの汁に米の飯、べんけいさんは理想が小さい。ねえ、それなのに、私はべんけいさんの理想も途方もないぜいたくに思ってます。他人さまとは縁も由縁ゆかりもないのよ。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
奥さん、いずれ帰途かえりには寄せて頂く。私は味噌汁が大好きです。小菜こなを入れて食べさしてたたせて下さい。時に、帰途はいつになろう。……
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)