小提灯こぢやうちん)” の例文
墨汁一滴ぼくじふいつてき」や「病牀びやうしやう六尺」中に好箇の小品少からざるは既に人の知る所なるべし。就中なかんづく「病牀六尺」中の小提灯こぢやうちんの小品の如きは何度読み返してもかざる心ちす。
病中雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
はた板戸いたど遠灯とほともしあぜ小提灯こぢやうちんかげひとみとめざりしこそさいはひなりけれ。
森の紫陽花 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
春雨や綱が袂に小提灯こぢやうちん
芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)