小兎こうさぎ)” の例文
オリヴィエは、その盲目で敵意に満ちた世界のまん中にあって、ぞっと身を震わした。松ぼっくりの落つる音にも、枯れ枝の折れる音にも、小兎こうさぎのように飛び上がった……。
エヽ喧擾やかましいわ、老耄おいぼれ、何にして食おうがおれの勝手、殊更内金二十両まで取って使って仕舞しまった、変改へんがいはとても出来ぬ大きに御世話、御茶でもあがれとあくまでののし小兎こうさぎつかわしまなざし恐ろしく
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ころ ころ 小山の 小兎こうさぎ
(新字新仮名) / 竹久夢二(著)
小兎こうさぎ
藤村詩抄:島崎藤村自選 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
がちょうどその時、一匹の小兎こうさぎが茂みから飛び出して、彼らの方へまっすぐにやって来た。二人は同時にそれを見つけて、喜びの声をあげた。兎は飛び上がって、横の方へおどり込んだ。
ゆきのふる日に小兎こうさぎ
どんたく:絵入り小唄集 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)