審判しんぱん)” の例文
それぞれいろいろの理屈りくつを考えだして自説を主張しましたが、だれも、いずれが正しいか、審判しんぱんをあたえるものはありませんでした。
ジェンナー伝 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
どっちもかずにあらそっていたが、審判しんぱん公平こうへいと、他藩たはん輿論よろんには勝てない。で、とうとう石見守いわみのかみを折った。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さらにこの夜空のところどころにときどき大地の底から発せられるような奇矯ききょうな質を帯びた閃光せんこうがひらめいて、ことのかえ手のように幽毅ゆうきに、世の果ての審判しんぱんのように深刻に
渾沌未分 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
モンクスは緑のパンツ、富田とみただんあらい清めた柔道着じゅうどうぎ黒帯姿くろおびすがた審判しんぱんのアメリカ人がモンクスのグラブを富田六段にさわらして、グラブの中になんにもはいっていないことをしめす。
柔道と拳闘の転がり試合 (新字新仮名) / 富田常雄(著)
としちゃん、きみ審判しんぱんになっておくれよ。」と、しんちゃんが、いいました。
仲よしがけんかした話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
すると、すぐに審判しんぱん床几しょうぎにいた鐘巻一火かねまきいっかの口から
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)