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寡欲
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かよく
ふりがな文庫
“
寡欲
(
かよく
)” の例文
その
寡欲
(
かよく
)
と、正直と、おまけに客を愛するかみさんの
侠気
(
きょうき
)
とから、半蔵のような旅の者でもこの家を離れる気にならない。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
人間は
寡欲
(
かよく
)
で
恬淡
(
てんたん
)
で、時には途方もない物堅い人間が生存していたに違いない、随分苦しい生活であったが、猫の
蚤
(
のみ
)
を捕えても暮しが立ち、耳の穴を掃除しても三度の飯にありついたのである。
銭形平次打明け話
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
近頃、
口腹
(
こうふく
)
が
寡欲
(
かよく
)
になった
為
(
ため
)
、以前の様に
濫費
(
らんぴ
)
しません。
岡本一平論:――親の前で祈祷
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
生来の
寡欲
(
かよく
)
と商法の手違いとから、この多吉が古い
暖簾
(
のれん
)
も
畳
(
たた
)
まねばならなくなった時、かみさんはまた、
草鞋
(
わらじ
)
ばき
尻端折
(
しりはしょ
)
りになって「おすみ
団子
(
だんご
)
」というものを売り出したこともあり
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
寡
常用漢字
中学
部首:⼧
14画
欲
常用漢字
小6
部首:⽋
11画
“寡”で始まる語句
寡婦
寡
寡言
寡聞
寡兵
寡黙
寡人
寡慾
寡少
寡勢