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室咲
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むろざき
ふりがな文庫
“
室咲
(
むろざき
)” の例文
一方の窓によせて
室咲
(
むろざき
)
の草花の
鉢
(
はち
)
が置いてあったが、それは病人を慰めるために節子が買って持って来たものと知れた。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
私は、
月輪禅閤
(
つきのわぜんこう
)
の奥に仕える
万野
(
までの
)
と申すものでございますが、御門跡様へお目にかけたいとて、
室咲
(
むろざき
)
の牡丹を一枝、お
姫様
(
ひいさま
)
の思し召で持参いたしました。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
室咲
(
むろざき
)
の西洋
花
(
ばな
)
や春寒し
自選 荷風百句
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
「そうか。高架鉄道があるのだネ。そりゃ一番乗って見よう。君この油画はどうだ非常にまずいじゃないかこんな書き方ってないものだ。へーこれは牡丹の花だ。これがいわゆる
室咲
(
むろざき
)
だな。この頃は役者が西洋へ留学して、農学士が植木屋になるのだからネ。」
初夢
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
白磁
(
はくじ
)
の壺に、
牡丹
(
ぼたん
)
は、青春の唇を割りかけている、先ごろ、
月輪
(
つきのわ
)
の姫から贈られた
室咲
(
むろざき
)
のそれである。悩ましい
蠱惑
(
こわく
)
の
微笑
(
はほえみ
)
をこの花は
朝
(
あした
)
に夕べに、
夜半
(
よわ
)
の枕へも、投げかけていた。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
室
常用漢字
小2
部首:⼧
9画
咲
常用漢字
中学
部首:⼝
9画
“室”で始まる語句
室
室内
室町
室中
室生犀星
室外
室蘭
室々
室堂
室津