“月輪禅閤”の読み方と例文
読み方割合
つきのわぜんこう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は、月輪禅閤つきのわぜんこうの奥に仕える万野までのと申すものでございますが、御門跡様へお目にかけたいとて、室咲むろざきの牡丹を一枝、お姫様ひいさまの思し召で持参いたしました。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「困ったものだ」誰よりも、ひそかに、胸を傷めていたのは、さきの関白月輪禅閤つきのわぜんこうであった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ちょうど吉水よしみずの道場には、その朝、月輪禅閤つきのわぜんこうが訪れていて、上人しょうにんとしばらく対談してから後、いつもの聴法の席へまじって、他の三百余の学生がくしょうたちと、上人の講義を聴いていたところであった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)