“吉水”の読み方と例文
読み方割合
よしみず100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
綽空しゃっくうは、毎日、その坂を越えた。吉田山から鳥居大路へ出て、吉水よしみずの禅房へ通うことが、どんな風雨の日でも、休みなき日課であった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私は吉水よしみず法然聖人ほうねんしょうにんに会った時、即座にその救いが腹にはいりました。あなたの今の感じのとおりです。さながら忘れていたものを思い出したようでした。まるで単純な事です。
出家とその弟子 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
法然は一向専修いっこうせんじゅの身となったので、叡山を立ち出でて西山の広谷ひろたにという処に居を移したが、やがて間もなく東山吉水よしみずの辺に静かな地所があったものだから、広谷のいおりをそこへ移して住み
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)