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吉水
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よしみず
ふりがな文庫
“
吉水
(
よしみず
)” の例文
綽空
(
しゃっくう
)
は、毎日、その坂を越えた。吉田山から鳥居大路へ出て、
吉水
(
よしみず
)
の禅房へ通うことが、どんな風雨の日でも、休みなき日課であった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
私は
吉水
(
よしみず
)
で
法然聖人
(
ほうねんしょうにん
)
に会った時、即座にその救いが腹にはいりました。あなたの今の感じのとおりです。さながら忘れていたものを思い出したようでした。まるで単純な事です。
出家とその弟子
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
法然は
一向専修
(
いっこうせんじゅ
)
の身となったので、叡山を立ち出でて西山の
広谷
(
ひろたに
)
という処に居を移したが、やがて間もなく東山
吉水
(
よしみず
)
の辺に静かな地所があったものだから、広谷の
庵
(
いおり
)
をそこへ移して住み
法然行伝
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「……
吉水
(
よしみず
)
の
上人
(
しょうにん
)
には、はや今ごろは」善信は、持仏堂を出て、縁に立った。未明の空を仰ぎながら、ふとつぶやいて、
憮然
(
ぶぜん
)
となった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
粟田山
(
あわたやま
)
の樹々は、うっすらと日ごとに春色を加えてきた。黒谷の
吉水
(
よしみず
)
には、夜さえ明ければ、念仏のこえが聞えやまなかった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
この辺から黒谷や
吉水
(
よしみず
)
のあたりは、念仏門発祥の地であるので、祖師
親鸞
(
しんらん
)
の遺跡が多いし、念仏行者の法然房が
讃岐
(
さぬき
)
へ流されるその前夜は、たしかこの小松谷の御堂とやらにあって
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
吉
常用漢字
中学
部首:⼝
6画
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
“吉水”で始まる語句
吉水院
吉水禅房
吉水夜話