“よしみず”の漢字の書き方と例文
語句割合
吉水100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「……吉水よしみず上人しょうにんには、はや今ごろは」善信は、持仏堂を出て、縁に立った。未明の空を仰ぎながら、ふとつぶやいて、憮然ぶぜんとなった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
粟田山あわたやまの樹々は、うっすらと日ごとに春色を加えてきた。黒谷の吉水よしみずには、夜さえ明ければ、念仏のこえが聞えやまなかった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この辺から黒谷や吉水よしみずのあたりは、念仏門発祥の地であるので、祖師親鸞しんらんの遺跡が多いし、念仏行者の法然房が讃岐さぬきへ流されるその前夜は、たしかこの小松谷の御堂とやらにあって
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)