“むろざき”の漢字の書き方と例文
語句割合
室咲100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そうか。高架鉄道があるのだネ。そりゃ一番乗って見よう。君この油画はどうだ非常にまずいじゃないかこんな書き方ってないものだ。へーこれは牡丹の花だ。これがいわゆる室咲むろざきだな。この頃は役者が西洋へ留学して、農学士が植木屋になるのだからネ。」
初夢 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
白磁はくじの壺に、牡丹ぼたんは、青春の唇を割りかけている、先ごろ、月輪つきのわの姫から贈られた室咲むろざきのそれである。悩ましい蠱惑こわく微笑はほえみをこの花はあしたに夕べに、夜半よわの枕へも、投げかけていた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)