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孤雁
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こがん
ふりがな文庫
“
孤雁
(
こがん
)” の例文
幾多の人びとは独歩の
拓
(
ひら
)
いた「武蔵野」の道を歩いて行つたであらう。が、僕の覚えてゐるのは吉江
孤雁
(
こがん
)
氏一人だけである。
文芸的な、余りに文芸的な
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
会者、鳴雪、碧梧桐、五城、墨水、麦人、潮音、紫人、三子、
孤雁
(
こがん
)
、
燕洋
(
えんよう
)
、森堂、
青嵐
(
せいらん
)
、
三允
(
さんいん
)
、
竹子
(
ちくし
)
、井村、
芋村
(
うそん
)
、
坦々
(
たんたん
)
、耕雨。
後
(
おく
)
れて
肋骨
(
ろっこつ
)
、黄塔、把栗来る。
五百句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
土用に入ってまだ幾日も過ぎないのに、雁の来るのはめずらしい。群れに離れた
孤雁
(
こがん
)
が何かの途惑いをして迷って来たのかも知れないと思っていると、雁は雨のなかにふた声三声つづけて叫んだ。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
冬荒
(
ふゆざ
)
れの
孤雁
(
こがん
)
のように淋しい吉良
父子
(
おやこ
)
であった。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そうして「
沈黒江
(
こっこうにしずむ
)
明妃
(
みんぴ
)
青塚恨
(
せいちょうのうらみ
)
、
耐幽夢
(
ゆうむにたう
)
孤雁
(
こがん
)
漢宮秋
(
かんきゅうのあき
)
」とか何とか、
題目正名
(
だいもくせいめい
)
を
唱
(
とな
)
う頃になると、屋台の前へ出してある盆の中に、いつの間にか、銅銭の山が出来る。………
仙人
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“孤雁”の意味
《名詞》
群れから孤立した一羽の雁。
(出典:Wiktionary)
孤
常用漢字
中学
部首:⼦
9画
雁
漢検準1級
部首:⾫
12画
“孤”で始まる語句
孤児
孤
孤独
孤島
孤家
孤兒
孤屋
孤子
孤塁
孤寂